12/3(日)の阪神10R元町Sにアイスグリーンが出走しました。
ケイアイセナ、ラリュエル、ラスマドレス、ジュリアバローズ、コスモサガルマータなどなど、3勝クラスにしては強敵ぞろい。
アイスグリーンは昇級初戦なのに56kgで実質トップハンデ、枠はほぼ大外と、逆境の積み重なる条件となりました。
ただ正直、今後もっと上を目指すのならこれぐらいの条件でも結果を出してほしいところです。
で、レースの結果はこちら。
1着 14 コレペティトール
2着 2 ジュリアバローズ
3着 16 アイスグリーン
4着 10 ヘッズオアテールズ
5着 15 タガノディアーナ
0.1差3着。
悪くはないかなあ。
期待が高すぎると物足りないけど、昇級のメドは立ったとは言えそうな結果になりました。
敗因はペースかな。
ハイペースが合わないとは思わないけど、そもそもこんなペース初めてなので戸惑いがあったのかも。
今までがこれ。
2023/10/29 堀川特別(2勝クラス) 36.5-33.4
2023/7/2 ラジオNIKKEI賞(G3) 35.5-35.2
2023/5/28 白百合S(L) 35.1-34.1
2023/3/19 フジTVスプリングS(G2) 35.4-37.2
2023/2/12 あすなろ賞(1勝クラス) 35.4-35.6
2022/8/28 新潟2歳S(G3) 36.6-33.7
2022/7/23 2歳未勝利 35.9-35.2
2022/6/18 2歳新馬 37.4-34.1
あすなろ賞のみが2000m、他は1600m~1800mで、最初の3Fはほぼ全て35秒~36秒台。早くて35.1。
で、今回は33.5-35.6。
数字の見た目からレース質が違う。
ラップはこちら。
12.2 22.5 33.5 45.4 57.1 1:08.6 1:20.1 1:31.9 1:44.2
12.2 10.3 11.0 11.9 11.7 11.5 11.5 11.8 12.3
ハイラップすぎてマイル走破時点で1:31.9です。そのまんま重賞走れるわ。
初めてのハイペースがいきなりこれなので、その分序盤のポジション取りに影響したような気がします。
ただ位置取り自体は悪くはなかった。
コーナー通過順位
3コーナー 17,4,6(5,13)(10,11)(3,8,12)(7,9)16,15-14,1-2
4コーナー (17,*4)6(5,11,13)(10,8,12)(3,9)16(7,15)1(14,2)
上位に来た馬はみんな後方です。
勝った14コレペティトールも2着の2ジュリアバローズも4コーナーでは最後方です。
結果としては位置取りは間違いではなかった……でもそれにしてもちょっと下がりすぎたように思えます。
ここからレース回顧。
スタートでは1ラスマドレスと、2ジュリアバローズが出負け気味で後方に。14コレペティトール、15タガノディアーナもダッシュつかずで後ろからになりました。
16アイスグリーンは五分のスタートで、スタート直後の位置は7番手ぐらい。前ではないけど先頭集団の一番後ろぐらいにはつけています。
隊列にするとこんな感じ
13(4,6)(5,17)(8,10)11(9,12,16)-(3,7,14)15-1,2
数字で並べてみると割と後ろだけど、馬群は固まってるのでそんな後ろでもありません。
しかしここから先行争いが激化。
好スタートの13ルースに外から17マテンロウアレスがガシガシ追って競りかけていきます。
さらに内から6ヒヅルジョウと4ケイアイセナが前に。5ラリュエルも前へ。
最終的には17,4,6(5,13)という隊列になります。
結果としてここで前行ったのは失敗だったようで、この5頭はみんな二桁着順に沈みました。
前がこんな争いしてるうちに外にいたはずのアイスグリーンが行方不明です。
前にいたはずがズルズル後退していきます。
気付けば前から13番目、後ろから5番目です。
後ろ3頭14、1、2は少し離れて追走していたので、馬群では15 タガノディアーナと並んで最後方になりました。
3F過ぎた辺りの隊列はこんな感じ
17,4-(6,5)13(11,10)(3,8,12)(7,9,16)15-14-1,2
終わってみれば序盤無理しなかったのは正解だったけど、それにしても下がりすぎな気も。
ペースついてけなかったのか、速さに戸惑ってしまったのか。
上述のように、アイスグリーンの戦績見返すと序盤はゆったりめのペースしか使ったことないんですね。序盤の3Fが一番早かった白百合Sでも35.1です。
入りから33.5のレースはさすがに早過ぎて不慣れな面が出ちゃったんじゃないかな。
そしてコーナー。
16 アイスグリーンは押し上げようとしてるっぽいけどあまり位置取りは変わらず、後方5番手のまま最終コーナーを回ります。
勝った14コレペティトールはここでベストな選択してます。インベタです。詰まりながら仕掛けている外差し組よりもロスの無い競馬をしています。
アイスグリーンは13コスモサガルマータに寄られてフラついたりします。2ジュリアバローズも前がふさがったりします。
伸びもイマイチでこりゃあかんかなとも見えたけど、その割にはじわじわと前との差が詰まっていきます。
残り1Fのところで後ろにいた2ジュリアバローズに抜かれましたが、内でかなり良い立ち回りをしてた10ヘッズオアテールズをゴール直前でぎりぎり差して、ぎりぎり馬券内で終わりました。
映像で見ると最後の1Fに入った辺りでやや失速し、そこでジュリアバローズに抜かれてますね。
阪神芝1800mはそこで上り坂になるようです。やっぱり坂が苦手なのかな……
以上、元町Sは3着に終わりました。
最後の伸びを見ると坂がなければ勝ててたかも……非常に惜しかった。
とはいえ悪いレースではなかった。
今回の収穫はハイラップ戦を経験できたこと。
前走のスローペースも今回のハイペースもどっちでも対応できたのはなかなか良いです。
芝1800mの餅時計も大幅に短縮されました。
これまでは白百合Sの1:46.0だったのが今回は1:44.3です。
これだけ早けりゃ古馬OPでも通用するんじゃないかなー
と調べたら古馬OPでこんな時計出てるレースありませんでした。マジか。
むしろ準OPの方が速くて、同等の時計を出してるのは西宮Sのピンハイ(1:44.3)と垂水Sのシルバーステート(1:44.5)です
どっちも勝ち馬が重賞クラスだし、コレペティトールは1:44.2なので準OPでも最速だったみたい。
とはいえ当然レコードではなく、もっと早いのは3歳の世代重賞。
今年のローズSの時計がおかしかった(1:43.0 マスクトディーヴァ)のは記憶に新しいですが、他では2021年の毎日杯(1:43.9 シャフリヤール)、2019年のローズS(1:44.4 ダノンファンタジー)なんかがあります。
というかそれしかないね。
1:43.0 2023 ローズS(マスクトディーヴァ)
1.43.9 2021 毎日杯(シャフリヤール)
1:44.2 2023 元町S(コレペティトール)←New!
1:44.3 2022 西宮S(ピンハイ)
1:44.5 2017 垂水S(シルバーステート)
1:44.5 2013 垂水S(カレンミロティック)
こうなるらしい。早過ぎ。
時計は馬場と展開次第とはいえ、早い時計があるのに越したことはありません。
さすがにG1クラスにはかなわないけどOPでなら戦えるぜ―ぐらいの時計は出たように見えます。
この内容なら次は即勝ち抜けを期待してもいいんじゃないかな
(おまえG1級なのになんでまだ準OP走ってるんだみたいな変な馬と当たらなければ)
たぶん次は2月頃、早くても年明けでしょうね