なすの一口馬主日記

一口馬を応援したりレースの回顧をしたりしてます。一口持ってるのはシルクとサンデー社台です

出資馬の回顧⑤サンデュエル

引退した出資馬の回顧5回目です。

4回目までははブログを始めた際にこれまでの引退馬4頭をばーっと回顧してて、5回目はだいぶ久しぶり。

現3歳世代は順調だったので、もう少し現役で見られると思ってたんですが……1頭が3歳12月に引退することになりました。非常に残念。

 

引退したのはサンデュエル。

1勝クラスの馬です。

 

引退の理由は喉なり。

2歳からずっと喉からひゅーひゅー音がするというコメントが出ていて、3歳夏までだましだまし使われていたものの、ついに限界がきて3歳10月に喉なりの手術が行われました。

手術直後は大きな問題も出ず順調そうだったので楽観視してたんですけど、11月末ごろから誤嚥が出て急激に予後が悪化。

12月に競争能力の消失の診断が出て、あっという間の引退となりました。

11月24日のコメントでは「ここまでは順調。来月には乗り運動を行いたい」と言われていて、そこから2週間とかからずでした。

 

 

今回の一件から仕入れた知識。

喉なりの手術というのは2段階やるようで、

1回目はタイバック手術

2回目は声帯除去手術

というそうです。

タイバック手術についての専門的な話はこの辺が参考になります。

rowdypony.com

 

Twitter仕入れた情報だと「そもそも最近は2回目はしないのが主流になっている」そうです。

サンデュエルも1回目のタイバック手術のみが行われました。

 

 

 

喉に異常がありながらもすぐに手術に踏み切らなかったのは、やっぱりこんなふうにリスク高いからなんだろうな……と納得するしかないのかな。

喉なりの手術とかよくわからないので素人にはなんも言えません。

 


 

競争馬としてのサンデュエルは、正直そこまで期待できる馬でもなかった。

 

募集時も人気なくて、中間発表の際に名前が出なかった4頭のうちの1頭です。

中間発表は申込の期間の中間で一定の申込があればその時点の票数を開示するというもので、そこで名前が出ないのは不人気ということです。

サンデュエルの募集は2021年。アーモンドアイが引退した翌年で、シルク熱が高まって申込みが増えていたにも関わらず、人気のない馬でした。

 

そんなんに出資したのは実績額を確保したかったからです。

シルクの申込は「抽優枠」と「実績枠」があります。

「実績枠」は過去3年の出資額合計の多い方から300口までが優先されます。

「抽優枠」は出資実績に関わらず200口の申込の抽選に参加できる枠ですが、1頭にしか使えません。

申込数が満口を超える場合、実績不足の人は「抽優」を使わないと抽選にすら参加できないということです。

 

最近のシルクは新規にはだいぶきつく、新規なので当然実績はないし、申込みが多すぎるので出資を確保することもままなりません。

抽優枠で落ちたらおしまいです。

実績を確保したいのなら、申込数の足りない不人気馬から選ぶ必要があります。

 

どうにか妥協できるところで実績確保できないかと当時は考えてました。

で、一番マシだったのがサンデュエルでした。

 

 

不人気四天王ではあったけど、サンデュエル自身には明確なマイナスポイントってなかったんですよね。

人気なかったのはおそらく割高だからです。

シルクが2200万で落札した馬に対して、つけた募集額は5000万円。倍以上です。

3勝してようやく回収できるかという価格帯。

母のサンドクイーンは祖母にフェアリードールを持つ良血ではありますが、母のフィエラメンテは未勝利で引退。自身も1勝クラスで終わっています。

その初仔に5000万円と盛ってくるのはいかにも回収が厳しそうです。

 

ただ回収は度外視して、ほどほどに走ってほどほどに実績を積み上げたい分にはちょうど良さげな馬でした。

(結局翌年以降はほとんど出資馬を確保できなかったので、意味のない算段でしたが)

 


 

そんな不人気のサンデュエルは、デビューに至る頃もあまりコメントは奮いません。

「前進気勢がない」とか「トモがまだしっかりしてない」とか。

デビューは芝でしたが初戦で見切りをつけられて後は全てダートです。

 

とはいえ使っていくごとに良くなっていく感じはありました。

4戦目は6着だけど前残り展開で後方からしっかり追い上げてたし

5戦目は5着だけどこれまでできなかった先行競馬で、その後に3歳のうちに3勝クラスまで行くナチュラルハイや、セラフィックコールと接戦したメイショウフジ相手に僅差勝負をしています。

 

そこまで期待できる馬でもなかったのが、出資回収を考えなければまあまあやれそう……ぐらいにはなっていました。

 

しかし良化はそこまで。

ここから2戦はまるで能力を発揮できずで惨敗。

手術に踏み切ることになり、そこから先は上述の通りです。

 

 


 

今年のシルク3歳はかなり低調なので、勝ち上がってくれただけでもマシだったんですけどね……

自分にとっては初めての故障引退、まだこれからだという矢先でのことなので本当に残念です

 

Twitterでは直前に早来に見学に行った人がいて、その人のレポートでこんなことが語られてました。

 

 

「術後の状態まだよくないんで、早く元気にしてあげたい。ほんと、可愛くていいやつ、ってキャラなんですよ。乗った動きからはこんなもんじゃないんで、喉さえよくなれば…ひとつ勝ってるし、じっくり焦らず完治させたいです」

 

この直後に引退になってしまうんだからやるせない。

 

 

みんな健康でいてくれ